渓流ルアーフィッシングを始めるにあたって、避けては通れないリール選び。
リールはそれぞれ大きさが違ったり、特徴が違ったりするので選ぶのは大変ですが、釣果に直結するのでしっかりと選ぶ必要があります。
そこで今回は、これまでの渓流ルアーの経験を生かして渓流用リールの解説とおすすめのものを紹介していきたいと思います!
渓流釣りで使うリールの大きさ
渓流釣りで使うリールの大きさを、釣り場の違いごとにまとめていきます。
渓流、源流で釣りをするときのリールの大きさ
渓流や源流のような川幅がそこまで広くなく遠投の必要がない場所では、2000番ほどの小さいリールが向いています。
2000番リールは渓流での取り回しが良く、初めて渓流用のリールを買うという方に最もおすすめです。
源流になると移動しやすいように短めのロッドを使ったりするので、そういう時はタックルバランスを考えてリールも1000番台の小さくて軽いものを使うのが向いています。
本流で釣りをするときのリールの大きさ
本流は、川幅が広く川の流れも速いのに加え、釣れる魚も大きいので2500番または3000番のリールが使われることが多いです。
このサイズだと遠投もしやすく大物とのファイトも問題なくできるので、本流での釣りを想定している方はこのサイズから選んでみてください。
渓流釣りで使うリールのギア比
リールのギア比とは
リールのギア比とは、ハンドルとスプール(ラインを巻いている部分)の回転比率のことです。
ハンドルを1回転させたときに、スプールが何回転したかを表しています。
ハンドルを1回転させたときのスプールの回転数が多いものがハイギア、反対にスプールの回転数が少ないものがローギアです。
一般的には、ギア比5.0未満がローギアで5.0以上6.0未満がノーマルギア、6.0以上がハイギアとなっています。
実際のリールはほとんどがノーマルギアかハイギアのどちらかなのでこの2つだけ覚えておけば問題ありません。
リールのギア比とトルクの関係
ハイギアのリールは、ハンドル1回転で巻き取れるラインの量が多い代わりにトルク(回転する力)は小さくなります。
なので、ハイギアのリールはハンドルを回すときに少し重いです。
反対にローギアのリールは、トルクが大きいのでハンドルを回すのが軽いです。
実際に、ローギアのリールはハンドルが回しやすくてラクです。
リールのギア比とトルクの関係は、ギア付きの自転車を例にすればわかりやすいです。
ギアを低くするとペダルは軽くなるけど前には進みにくい、ギアを重くするとペダルは重くなるけど前に進みやすくなる。といった感じです。
渓流釣りでノーマルギアのリールを使うメリット・デメリット
渓流釣りでノーマルギアのリールを使うときのメリット・デメリットをまとめてみました。
渓流釣りでノーマルギアのリールを使うメリット
ノーマルギアは、汎用性が高いので様々なルアーを扱うのに向いています。
初めて釣りに行くところでは、ミノーを使うかスプーンやスピナーを使うかなど事前に決めずらいため、そういうときにはノーマルギアを持っていけば対応できます。
一番扱いやすいため初心者の方にもおすすめできるギア比となってます。
渓流釣りでノーマルギアのリールを使うデメリット
良くも悪くも平均的なので、それぞれのルアーの特徴を最大限に引き出すにはむずかしいです。
スプーンやスピナーはノーマルギアが向いているのですが、ミノーを使うときはノーマルギアだとラインを巻き取るスピードが遅いので、素早くハンドルを回す必要があり大変です。
渓流釣りでハイギアのリールを使うメリット・デメリット
渓流釣りでハイギアのリールを使うときのメリット・デメリットをまとめてみました。
渓流釣りでハイギアのリールを使うメリット
ハイギアは、ハンドル1回転あたりの巻き取り量が多いため、手返しが良いです。
渓流釣りでは、手返しが良いほうが多くのポイントを狙うことができるので有利です。
また、流れの速いポイントでも流れに負けずルアーにアクションをつけることができます。
糸ふけを巻き取るのも素早くできるので、小さなポイントを狙うときも着水から動き出すまでの時間が短く、ルアーにアクションを加えやすいです。
特にミノーを使った渓流ミノーイングをするときにはハイギアリールが向いています。
渓流釣りでハイギアのリールを使うデメリット
一回の巻き取り量が多いため、ハンドルを回す速さを考えないとルアーの動きが速くなりすぎて活性の低い魚を釣ることが難しいです。
また、ハンドルを回すのがすこし重いため長時間使っていると疲れやすいです。
解禁直後や夏の低活性のヤマメ・イワナを狙う場合は、ルアーをゆっくり動かさないといけないので、ハイギアリールは向いていません。
渓流釣りにおすすめのリール
ここからは渓流釣りにおすすめのリールを紹介していきます。
渓流釣りにおすすめのコスパの良いリール
シマノの価格が手ごろなコスパリールのナスキー。
見た目がスタイリッシュでかっこよく、使い心地も結構いいエントリーモデルのリールです。
ねじ込み式ハンドル採用で巻き心地が滑らかで、快適に巻き続けることができます。
はじめての渓流用リールとしておすすめの一台です。
渓流釣りにおすすめの2000番リール
手ごろな価格のコスパリールとして知られる、ダイワ・レブロス。
軽くて丈夫なLTコンセプトのリールで、価格に対しての性能の高さが魅力です。
これから渓流ルアーをされる方にかなりおすすめのリールとなってます。
渓流釣りにおすすめのダイワの高コスパリール
ダイワの高コスパリールとして人気のあるレガリス。
2023年秋にモデルチェンジした最新のリールで、1万円以下の低価格ながら軽さと耐久性を兼ね揃えた渓流にピッタリの1台です。
ねじ込み式ハンドルも搭載しており、滑らかな巻き心地でストレスフリーで使うことができます。
これから渓流釣りを始める方で1万円以下でリールを探しているならレガリスがかなりおすすめです。
渓流釣りにおすすめのシマノの高性能リール
シマノの高性能リールのストラディック。
2023年秋にモデルチェンジした最新のリールで、値段は2万円ほどとすこし高めですがリールが軽いのはもちろん、巻き心地の良さが1万円程のリールと比べるとかなり良く快適に巻いて使うことができます。
2万円前後で操作性の良いリールを探している方におすすめの一台となってます。
渓流釣りにおすすめのダイワの高性能リール
ダイワの高性能リールのルビアス。
圧倒的な軽さで、長時間の使用でも疲れを感じさせないリールとなってます。
快適に渓流ルアーをしたいという方におすすめの一台です。
源流釣りにおすすめのリール
次は源流釣りにおすすめのリールを紹介していきます。
源流釣りにおすすめの1000番リール
ダイワの源流向けリールの1000番・ノーマルギアです。
源流でも扱いやすい軽いリールで、耐久性も高いため移動の多い源流域での釣行にピッタリです。
モデルチェンジして性能もかなりアップしたので、源流の繊細な釣りにも対応可能です。
源流用にコスパの良いリールを買うなら、レガリスの1000番はおすすめです。
シマノの源流向けリールのヴァンキッシュ
シマノの源流向けリールのヴァンキッシュ。
他のリールと比べてとても軽く、源流ルアーのような繊細な釣りにマッチしたリールです。
浅溝スプールなのでラインを巻く量も少なく済みます。
源流釣りにおすすめのコスパの良いリール
源流釣り初心者向けの手ごろな価格のリールです。
糸がはじめから巻いてあるので、買ったらすぐに釣りに使えます。
なるべく道具にお金をかけたくないという方におすすめのリールとなってます。
本流釣りにおすすめのリール
次は本流釣りにおすすめのリールを紹介していきます。
本流釣りにおすすめのダイワリール
ダイワの本流で使える2500番のリールです。
価格は高めですがリールの性能が高く本流ルアーにぴったりです。
本流は遠投が必要だったりパワフルなファイトをしないといけないのでしっかりとしたリールを使うのがおすすめです。
ダイワの本流向けフラグシップリール
ダイワの本流向けフラグシップリールのイグジスト。
ダイワの最新技術が搭載されたハイエンドモデルだけあって非常に性能が高く、使い心地はかなり良いです。
重量が軽く剛性感もあるので本流の釣りにピッタリで、ドラグもスムーズにでるため魚をかけた後のやりとりも安心して楽しめます。
本格的に渓流・本流ルアーを始めたいという方におすすめの一台です。
本流釣りにおすすめの2500番ステラ
シマノのハイエンドモデルリールのステラ。
こちらもシマノの最新技術が搭載された高性能リールで、本流で使うのにふさわしいリールとなってます。
巻き心地がとてもなめらかなので長時間の使用もストレスフリーで、快適に釣りを楽しむことができます。
本流ルアーをするのであれば一番おすすめのリールです。
まとめ
今回は渓流用のスピニングリールを紹介しましたが、やはり渓流釣りは繊細な釣りなのでしっかりとしたリールを使うのがおすすめです。
しかし慣れてないうちはリールを傷つけやすいので、初めての方は安くて機能もそこそこ良いコスパの良いリールで練習するのも良さそうです。
渓流ルアーフィッシングは他の釣りにはない魅力が詰まってますので、道具を揃えて是非チャレンジしてみてください!