自然に囲まれた中で釣りを楽しむことができる渓流ルアーフィッシング。
渓流釣りは何となく難しそうなイメージがありますが、やってみると意外と簡単に魚が釣れるのでハマる人も結構多い釣りです。
釣り方さえ覚えれば1日で30匹以上釣れることもあり、一度爆釣すれば渓流ルアーフィッシングにハマること間違いなしです。
そこで今回は、これから渓流ルアーを始めてみようという方向けに、渓流ルアー釣りで使う道具や仕掛け、釣り方を説明していきたいと思います!
渓流ルアー釣りの仕掛け
まずは渓流ルアー釣りの仕掛け(タックル)をまとめてみます。
- トラウトロッド
- リール
- ライン
- スナップ
- ルアー
以上、この5つが渓流ルアーフィッシングの基本的な仕掛けです。
安いもので揃えれば全部で1万円もかからずに揃えることができます。
ルアーロッド | 6ft(約180cm)、UL(ウルトラライト) |
リール | 2000番、ノーマルギアまたはハイギア |
ライン | ナイロンライン4lb、PE(0.6号)とフロロ(1.2号) |
スナップ | #00番 |
ルアー | スプーン、スピナー、ミノー(3~5gほど) |
それぞれの道具のサイズは上の表の通りになります。
最初はこれを基準に選ぶのがおすすめです。
渓流ルアー釣りで使われる道具
渓流ルアー釣りのロッド
渓流ルアーフィッシングで使われるロッドの長さは6フィート前後です。
1ftの長さが約30センチですので、2メートルより少し短いくらいの長さです。
このくらいの長さがあればどのような渓流のポイントでも対応できるので、初めはこのくらいの長さのロッドを選ぶのがおすすめです。
また、ロッドの硬さはUL(ウルトラライト)が使われることが多いです。
遠投の必要性がほとんどない渓流釣りでは、魚が針にかかりやすくするために柔らかめのロッドを使います。
慣れないうちは柔らかいロッドでルアーを投げるのが難しいかもしれませんが、慣れるとメリットが多いので柔らかいロッドがおすすめです。
渓流ルアー釣りのリール
渓流ルアー釣りでは使うラインの量が少ないのでリールも小さくて軽いものを使います。
サイズは2000番を使うのが基本ですが、他の釣りでもリールを併用したいという方は2500番のリールを買うのがおすすめです。
ギア比は、渓流ではノーマルギアかハイギアが使われます。
特にどっちがいいとかは決まってないですが、巻き心地を優先する方はノーマルギアでルアーの泳ぎを優先させたい方はハイギアを選ぶのをおすすめします。
渓流ルアー釣りのライン
次にラインですが、渓流ルアーフィッシングではPEラインかナイロンラインが使われます。
PEラインは引っ張る力につよく、ルアーにアクションを付けてキビキビ動かしたいというときに使います。特にアクションを多用するミノーを使うときにPEが使われます。
PEはスレには弱いのでリーダーとしてフロロカーボンを一緒に使います。
スプーンやスピナーなどアクションをあまりつけなくていいルアーを使うときは、ナイロンラインを使います。ナイロンラインは伸縮性があり魚のあたりを弾きにくいのでバラシが減ります。
渓流ルアー釣りで使うラインの太さは、ナイロンだと4lb(1号)、PEだと0.6号が基本です。フロロリーダーは1.2号あたりを使います。
ヤマメやイワナなどの渓流釣りで釣れる魚は、大きくても30センチほどなのでこれくらいの太さがあれば切られることはありません。
渓流ルアー釣りには欠かせないスナップ
渓流ルアーに欠かせないのがルアーを付けるスナップです。
これを付けておくとルアー交換がとてもラクになるので、渓流ルアーをするのであれば必須です。
渓流用のサイズであれば00番が最もよく使われます。
渓流釣りで使うルアー
渓流釣りのスプーンは、古くから使われる歴史のあるルアーです。
スプーンは、それ一枚で表層・中層・底(ボトム)を探れるので非常に便利です。
重さは3g~5gほどの物が良く使われます。
スプーンは値段が安いものが多く、ルアーの扱いに慣れてない初心者でも安心して使うことができます。
スプーンがうまく使えるようになると、他のルアーも扱えるようになるので練習するのにピッタリです。
渓流ルアーのなかでも一番アピール力が強いのがスピナーです。
スピナーは、ブレードと呼ばれる金属の板が回転することで魚にアピールします。
着水と同時にブレードが動き始めるので、魚に見切られることも少ないです。
またアクションを付ける必要がなくタダ巻きするだけで簡単に釣れるので初心者の方でも扱いやすいのが特徴です。
とりあえず渓流で魚を釣ってみたいという方は、スピナーを使うことをおすすめします。
近年の渓流ルアーフィッシングの主流が、小魚の形をしたミノーを使ったミノーイングです。
アクションをつけながら魚を誘うのでテクニックが必要ですが、良いサイズの魚が釣れやすいというメリットがあります。
見た目が綺麗なものが多く、見ているだけでも楽しいのがこのルアーの特徴です。
フローティング・シンキング・ヘビーシンキングなどタイプが豊富なので、状況に合わせて使い分けることができます。
渓流ルアーフィッシングの季節
渓流ルアーフィッシングをするのに向いている季節は春と秋です。
この季節の中でも気温が15度以上20度以下くらいがもっとも魚の活性が良くルアーフィッシングを思う存分楽しめます。
ルアーを投げるとヤマメやイワナが追いかけてくるのが見えるので見ていてとても面白いです。
釣りの環境もこの時期が一番快適なので、渓流ルアーフィッシングをするなら春か秋がおすすめです。
渓流ルアーでのヤマメ・イワナの釣り方
次はルアーでヤマメ・イワナを釣るときの釣り方を紹介していきたいと思います。
渓流ルアーフィッシングで狙うポイント
渓流ルアーフィッシングで狙う主なポイントから紹介していきます。
まずは渓流ルアーで最も一般的なポイントである流れ込み。
流れ込みは名前の通り上流から水が流れ込んでいるポイントのことで、一番エサが流れてきやすいのでヤマメやイワナが付いている確率が高いです。
ポイント自体が広いためルアーを泳がせやすく魚が釣れる確率も高いです。
次は渓流の定番ポイントの瀬(せ)。
水深が浅く流れも強いため、夏場でも水温が低く保てるポイントです。
夏場は水温の低いところに魚が集まるため、瀬はかなりの好ポイントになります。
逆に冬場はほとんど魚が釣れません。
淵は流れがほとんどなく深みのあるポイントです。
冬場の寒い時期の魚の溜まり場となっており、寒い時期に狙うポイントになります。
ルアーを普通に泳がせて使うのではなく、上からフォールさせて魚を誘います。
こういうところではスプーンやボトム系のルアーを使うのがおすすめです。
渓流のボーナスポイントでもある堰堤(えんてい)。
高確率で魚が釣れるポイントで、渓流では外せない一級ポイントです。
ただし、みんなこのポイントを狙っているため先に誰かが釣っていると釣れないことがあります。
堰堤の場合はなかなか魚がでてこなくてもどこかに隠れていることが多いので釣れないときは少し粘ってみるのも効果的です。
ヤマメ・イワナがついているポイント
次にヤマメ・イワナがついている場所ですが、基本的に白泡よりすこし後ろの流れが緩くなっているところについています。
また、流れがあたっている大きな岩に隠れてエサを待っていることもあります。
上の写真のポイントを例にするなら、赤丸がついているところにヤマメやイワナがいる可能性が高いです。
ですので、そのポイントにルアーをしっかりと通せる角度からキャストしましょう。
平坦な流れのところでも大きな岩があったりすると、そこにヤマメやイワナが隠れていたりします。
なのでその岩の少し上流あたりにルアーを投げて引いてみると、隠れているヤマメやイワナが飛び出てくるかもしれません。
渓流ルアーの基本的なキャスト
渓流ルアー釣りでの基本のキャストは、上流側に向かって投げるアップストリームキャストです。
下流側からルアーを投げることで魚に自分の姿を見られることなく、魚にアプローチできます。
流れが速いところだとルアーが流れに負けて流されてしまうことがあるので、リールを早く巻かなければいけません。
流れに対して直角にルアーをキャストすることをクロスストリームキャストといいます。
このキャストは広範囲に一気にアピールできるので、遠くにいる魚にもルアーを喰わせることができます。
遠くからルアーを追ってくる魚は足元ギリギリで食いついてくることもありますので、最後までしっかりルアーを引きましょう。
流れの上流から下流側にルアーをキャストすることをダウンストリームキャストと言います。
ルアーを下流側から上流側に流れに対抗させながら泳がせるので、ゆっくり泳がせることができ活性が低い魚も釣ることができます。
ただし、上流側に立つので魚から自分の姿が丸見えとなり警戒心の強いヤマメやイワナなどは逃げてしまうこともあります。
渓流ルアーのアクション
渓流ルアー釣りでスプーンやミノーのようなルアーを使う場合は、すこし動きを入れたほうが効果的です。
ロッドの先っぽを”チョンチョン”と細かく動かすトゥイッチをしてあげることで、スプーンの場合は乱反射を起こし、ミノーの場合は動きに躍動感が生まれリアクションバイトを誘うことができます。
またスプーンはリフトアンドフォールでも使いやすく、深みのあるポイントでフォールさせると渓流魚たちには効果的です。
スピナーはただ巻きするだけで釣れますが、巻くスピードを変えると反応が良くなることがあります。
渓流ルアーのカラーローテーション
渓流ルアーをするうえでカラーローテーションについて知っておくと釣果に有利に働くことがあります。
朝マズメや夕マズメのような周りが薄暗い時間帯にはゴールドやレッド系のアピールカラーを使うのがおすすめです。
逆に晴れた日の昼間などはゴールドやレッド系はアピール力が強すぎて釣れないことが多いので、グリーンやナチュラルカラーを中心に使いましょう。
ルアーを使ってヤマメ・イワナのいるレンジを狙う
渓流釣りでは浅いポイントや深いポイントなど、同じ川でもタイプの違うポイントがあります。
浅いポイントでは、ルアーが着水したのを見てすぐリールを回せば普通にヤマメ・イワナが釣れますが、深いポイントは魚が深いところに潜んでいるので、同じような釣り方をしても釣れません。
なので、深いポイントがあった場合はルアーが着水して3秒ほど待ってリールを回し始めたり、さらに長い時間沈めてみたりするなどレンジを意識しながら釣ってみましょう。
渓流ルアー釣り初心者におすすめのタックル
次は渓流ルアー釣り初心者の方におすすめのタックルを紹介していきます。
渓流ルアー釣り初心者向けの入門ロッド
渓流ルアーフィッシング初心者の方におすすめのダイワのトラウトX。
長さ硬さともに渓流にピッタリで、価格も良心的ですのでおすすめです。
耐久性も結構あるので、このロッドを使って渓流ルアーの練習をしてみてください。
渓流ルアー釣り初心者におすすめのリール
ダイワのコスパが高い2000番リールのレブロス。
このリールは初心者のころに使っていましたが、不具合はほとんどなく使いやすかったです。
今年新作が出てさらに性能がアップしているので渓流ルアー初心者の方に一番おすすめできるリールとなってます。
渓流ルアー釣り初心者におすすめのライン
渓流ルアー釣りで使われるナイロンラインです。
透明のナイロンラインでも良いですが見えないときがあるので、色付きのラインを使うことをおすすめします。
渓流ルアーに必須のスナップ
渓流ルアーにピッタリサイズのスナップです。
このスナップは耐久性があり、今まで使ってきた中では一番おすすめできます。
釣行回数の多い方はまとめて買っておきましょう。
渓流ルアー釣りにおすすめのルアー
まずは渓流ルアー用のコスパの良いスプーンセットです。
スプーン一枚当たりの値段が安いので、ルアーに慣れていない初心者におすすめです。
僕もこのスプーンで練習しているときに初めてヤマメを釣ることができました。
値段が安いのに普通に釣れるので驚きです。
渓流釣りで一番釣れるであろうルアーのARスピナー。
これまでいろいろなスプーンやスピナー、ミノーを使ってきましたが、一番釣れるのはこのスピナーでした。
今では、このスピナーなしでは渓流釣りには行けなくなってしまいましたw
https://fishing-days.com/streamfishingspinner
渓流釣りの定番ルアーのDコンタクト。
このミノーは、見た目が本物の魚そっくりに作られているので、魚も思わず敵と勘違いしてアタックしてきます。
値段は高めですが、ひとつ持っておけばあらゆるポイントに対応可能です。
渓流ルアー釣りに必要な道具
次に渓流ルアー釣りで持っておいたほうが良い道具を紹介していきたいと思います。
渓流ルアー釣りにはウェーダーは必須
渓流釣りは、川の中や石の上を歩いて移動するのでウェーダーは必須です。
靴底は滑りにくいフェルトで、長さはウェストハイやチェストハイのものがおすすめです。
つけていると安心で便利なフローティングベスト
万が一、足を滑らせて川に落ちたときフローティングベストがあれば溺れずに済むので安心です。
ベストにはルアーを収納するポケットも付いているので、道具の持ち運びもラクになります。
持ってない方は、ひとつ持っておくと便利かもしれません。
ルアーで釣れたヤマメを入れるランディングネット
ルアーで釣れた魚が逃げないように、ランディングネットを使いましょう。
ヤマメやアマゴ、イワナなどの渓流魚はサイズはそこまで大きくないので、小さめのネットがおススメです。
写真を撮るときにもネットがあると写真映えします。
渓流ルアー釣りに必須の偏光サングラス
水中のルアーを目で追うときに偏光サングラスがあると見えやすいです。
特に晴れの日の昼間なんかは水面がギラギラ光ってとても眩しいです。
ですので偏光サングラスは、釣りの時は必ず持っていくようにしましょう。
ルアーから目を守るのにも役立ちます。
渓流ルアー用のプライヤー
ルアーを使って渓流釣りをしていると、どうしてもルアーを丸呑みしてしまう魚もいます。
そのときに指で無理やりフックを外そうとすると高確率で魚が死んでしまいます。
なのでリリース前提で釣りをする方はフィッシングプライヤーを用意しておくと、魚に与えるダメージを減らすことができます。
釣れたヤマメを入れておくビク
もし、釣れたヤマメを持って帰る場合はビクがあると便利です。
腰あたりにつけておくことができるので、手がふさがらずに移動がしやすいです。
渓流でのご飯を食べるときにあると便利な道具
渓流釣りで簡単な昼食を作るときにキャンプ道具があるととても便利です。
自然の中で食べるご飯はなぜかとてもおいしいので、渓流釣りに行った際にはぜひチャレンジしてみてください。
まとめ
今回は渓流ルアー釣りの仕掛けや道具、釣り方を説明してみましたが、ヤマメ・イワナさえいるところならルアーで結構かんたんに釣れるので是非チャレンジしてみてください。
渓流ルアーは、餌釣りよりもスタイリッシュに釣りができるので若い人にもおすすめです。
渓流ルアーフィッシングを覚えて、アウトドアや釣りの楽しみをさらに広げましょう!!