最近の渓流ルアーといえば、小魚の形をしたミノーを使うのが一般的。
しかし、ミノーが使われ始めたのは割と最近で、昔はスプーンやスピナーを使って釣りをするのが普通でした。
なかでもスプーンはミノーやスピナーと比べるとコスパが良く、使い方次第では一番釣れるルアーなので今でも高い人気があります。
そこで今回は、渓流ルアーの中でもコスパ・釣果ともに優れたスプーンのなかでも実際に使ってみて良かったものを紹介していきたいと思います!
渓流釣りのスプーンの選び方
まずは、渓流釣りで使うスプーンの選び方を紹介していきます。
渓流釣りでは、フィールドによって使うスプーンのサイズや重さが変わってきます。
渓流釣りのスプーンの重さ
一般的な渓流釣りに使われるスプーンの重さは3gです。
これくらいの重さのスプーンがヤマメやイワナなどの渓流魚を釣るのにちょうどいいです。
渓流で釣るとき、または渓流より上流の源流域で釣るときは3g程度のスプーンを持っていきましょう。
次に渓流の深みのあるポイントや川幅が広いところでは5g程度のスプーンが最適です。
3g程度のスプーンと比べると飛距離が伸びやすく、深みのあるポイントで沈みやすくなります。
釣れるヤマメやイワナのサイズも少し大きめになるので、それに合わせてスプーンのサイズも大きくて重めのものを使います。
最後に本流は、川幅が広く深みもありますので、飛距離が出やすく沈みやすいスプーンを使います。
よく使われるスプーンの重さは、軽いものは10gほどで重いものであれば20gほどです。
重いスプーンを遠くに飛ばす必要があるため、ロッドやリール、ラインも専用のものを用意する必要があります。
渓流釣りのスプーンの色
渓流釣りで使うスプーンの色は、基本的には金と銀です。
最低でもこの2種類のカラーだけ持っておけばヤマメやイワナは釣ることができます。
ただ、天気が良い日の昼間などは光の反射が強すぎて魚が逃げてしまうときがあるので、これ以外のカラーも持っておきましょう。
金と銀以外にも渓流釣りで使うスプーンには多くの色がありますが、個人的には緑系の色のスプーンが釣れやすくておすすめです。
なぜ緑系の色のスプーンが釣れやすいのかは分かりませんが、ほかの色と比べても圧倒的に釣れます(笑)。
緑系のスプーンはひとつ持っておくだけで心強い味方になってくれるので買っておくことをおすすめします。
また、赤やオレンジ色のスプーンはサイズの大きいヤマメが釣れることが多いです。
これまで大物がかかった時のルアーの色はほとんどが赤系のカラーでした。
ですので大物狙いの方は赤系のスプーンもスプーンワレットに忍ばせておくといいかもしれません。
渓流釣りのスプーンの使い方
渓流釣りでスプーンのタダ巻き
タダ巻きとは、ルアーを投げてリールを一定速度で回すことです。
これはルアー釣りでは一番よく使われている釣り方ですが、スプーンで釣りをするときにも使えます。
リールを回す速度は、その日のヤマメの活性の高さを見て決めます。
春の暖かい日や秋ごろは、ヤマメの活性が高いのでリールを早く巻いても釣れます。
反対に、解禁直後の3月頃や梅雨明け後の暑い夏などはヤマメの活性が低いので、これでもかというほどゆっくり巻かないと釣れません。
スプーンを使って釣りをしているとヤマメが追いかけてくるのが見えるので、もし追いつけていない感じがしたらゆっくり巻くようにしましょう。
渓流釣りでスプーンのストップアンドゴー
ストップアンドゴーは、ルアーを動かすのを少しの間だけ止める釣り方です。
ヤマメがスプーンを追い切れていないときに、一瞬だけスプーンの動きを止めることでヤマメが追いつけるようにします。
この釣り方は、解禁直後や夏ごろのヤマメの活性が低い時に多用します。
渓流釣りでスプーンのトゥイッチ
トゥイッチとは、ルアーを小刻みに動かすことです。
スプーンは光の反射でヤマメを誘い出すので、トゥイッチすることで光の反射を増やしてヤマメに強くアピールします。
タダ巻きで釣れないときにトゥイッチを少し加えるだけでヤマメの反応が良くなったりするので覚えておくことをおすすめします。
僕は初心者のころは、スプーンをめちゃくちゃに動かして釣っていましたがそれでも釣れました(笑)。
渓流釣りにおすすめのスプーン
次は渓流釣りにおすすめのスプーンを紹介していきます!
渓流釣り定番スプーンのSMITH(スミス)ピュア
渓流釣りで最も使われているであろうスプーン、SMITH(スミス)のPURE(ピュア)です。
ピュアはスプーンの中でもスタンダードな形をしているので、どんなポイントでも使いやすいのが特徴です。
特にルアー初心者の方がスプーンを使うのであれば、このスミスのピュアを使うことをおすすめします。
サイズも1.5gから18gまでありますので、源流から本流釣りまで対応しています。
普通の渓流釣りに使うには2.7gか3.5gを買っておくと安心でしょう。
5g程度のスプーンも持っておけば、少し広いポイントや深いポイントに対応しやすく便利ですので一緒に購入することをおすすめします。
SMITH(スミス)のHEAVEN(ヘブン)
こちらも同じくSMITH社のスプーンであるヘブンです。
パッと見るとPURE(ピュア)とほとんど変わりがないように見えますが、若干スプーンが分厚くシルエットも細長いので、遠投がしやすかったり沈めやすいという特徴があります。
カラーはあまり豊富とは言えませんが、重さが3gから16gまであるので釣り場に合わせて選ぶことができ、扱いやすいルアーになってます。
渓流釣りでも人気のスプーン、フォレストのMIU(ミュー)
フォレストのMIU(ミュー)は管理釣り場のスプーンとしてよく知られていますが、渓流釣りでも使えるネイティブカラーも存在します。
重さは2.8g・3.5g・4.2gなどあり渓流釣りで使いやすい重さが揃っています。
カラーのラインナップも豊富で、ネイティブトラウトが好みそうなカラーが揃っており、どれを使っても釣果は間違いなしです。
あわびシートを使ったあわびカラーもあり、キラキラとした光の反射でヤマメやイワナに対して視覚的にアピールすることができます。
渓流釣りで使われるダイワのスプーンのクルセイダー
ダイワのトラウト用スプーンであるクルセイダーも、渓流釣りでよく使われるスプーンの1つです。
重さは2.5gから17gまで用意されており、渓流から本流まで幅広くカバーしています。
使い分けとしては、源流域で釣りをするなら軽めの2.5g、渓流域であれば4g~7g、本流域であれば遠投の聞く10g以上を使うのが良さそうです。
スプーンの形状はカップが深くなっていて、流れの強いポイントでも水を噛み浮き上がりにくく、しっかりとヤマメやイワナにアピールすることができます。
また、クルセイダーの激アツシリーズはスプーンが分厚く作られていて、シルエットの割に重みがあるので遠投も効き、深場でも使いやすいスプーンになっています。
フォール速度が速いためボトムを効率的に探ることができ、解禁して間もない3月ごろの渓流釣りでは重宝します。
渓流釣りのオールドスプーンのハスルアー
普通のスプーンとは一味違った形をしているハスルアーです。
スプーンがへの字に曲がっているので、上手に水流を交わしながら回転することなくヒラヒラと泳ぐことができます。
普通のスプーンと比べると動きが激しめで、ゆっくり動かしても浮き上がりにくいので活性の低いヤマメやイワナを誘うのにもってこいです。
普通のスプーンではスレてしまって釣れないときでも、シルエットの違うハスルアーでは釣れることがあるので、ひとつ持っておくと安心です。
渓流釣りで使われるSMITH(スミス)のバックアンドフォース
こちらもハスルアーと同じへの字の形状のルアー、バックアンドフォースです。
動きなどはハスルアーと似たような感じなのですが、カラーのラインナップが豊富で渓流釣りにピッタリのカラーが揃っています。
重さのラインナップは3~7gの4種類があり、源流または渓流で使うのに向いています。
使い方としては、ただ巻きでもヒラヒラと泳いでくれて充分釣れますが、トゥイッチなどのアクションをかけるとイレギュラーな動きをするので低活性の魚にも効果的です
また、ハスルアーと比べるとバックアンドフォースの方が在庫が多く、買いたいときに買えるのもこのルアーの良さです。
ハスルアーが手に入らないという方は、バックアンドフォースを買うのもおすすめです。
イトウクラフトの作る蝦夷スプーン
渓流人気メーカーのイトウクラフトの作る蝦夷スプーン。
他のスプーンにはないような質の高いカラーリングが施してあり、見ているだけでも楽しめます。
渓流釣りの道具でも見た目にこだわりたいという方にはぴったりなスプーンですので、そういう方にはおすすめです。
お店に置いてあることは稀ですのでネットで買うのが良さそうです。
渓流釣り初心者におすすめの安いスプーン
渓流釣り初心者におすすめの安いスプーンのセットです。
ルアーを使い始めてすぐは、自分の思うようなところに投げれずに草木に引っ掛かったり、水中の障害物に引っ掛かってルアーをなくすことが多いです。
ですので最初は、安いスプーンで狙ったところに投げる練習をしておきましょう。
ちなみに上の写真は初めてスプーンでヤマメを釣った時のもので、この激安ルアーを使って釣りましたw
安いのに普通にヤマメが釣れるので良い意味で驚かされました(笑)。
まとめ
今回は渓流釣りにおすすめのスプーンを紹介しましたが、スプーンは種類が豊富ですので自分の好みのものを探してみてください。
初心者の方はまずは安めのスプーンで練習して、慣れてきたら自分の好みのスプーンを選んで釣ってみましょう(^^♪
スプーンの使い方に慣れると便利すぎて渓流釣りでは手放せなくなると思うので、マスターしてヤマメ・イワナの釣果を増やしましょう!