ゲーム性が非常に高く、使う人の腕によって釣果に差の出る渓流ミノー。
最近の渓流ではミノーイングが主流となっているため多くのメーカーが販売しており、形やカラー、アクションなど様々なものがあります。
その中から渓流初心者がいきなりミノーを選ぶのは大変だと思うので、これまで使ってきた渓流ミノーの中でもおすすめのものをいくつか紹介していきたいと思います!
ミノーの種類を説明
ショートビルミノーとは
ショートビルミノーとは、リップが短いタイプのミノーのことです。
リップが短いためあまり深くは潜りませんが、小刻みな動きで魚にアピールすることができます。
市販の渓流ミノーはほとんどがこのタイプですので目にする機会は多いと思います。
ロングビルミノーとは
ロングビルミノーとは、リップが長いタイプのミノーのことです。
リップが長いので深くまで潜らせることができ、底付近にいる魚を誘うことができます。
小刻みな動きは少し苦手ですが、冬場のボトムに張り付いた魚を釣るときには有効です。
リップレスミノーとは
リップレスミノーとは、リップがついていないタイプのミノーです。
リップがついていないのであまず潜らず、動きもフラフラとした感じです。
夏場の表層付近(シャロー)を泳いでいるヤマメ・イワナに効果があります。
ミノーのタイプによって浮力が変わる
シンキングミノーとは
シンキングミノーとは、そこそこ重さがあり、水の中でゆっくり沈むタイプのミノーです。
サイズはだいたい5cmくらいで3g~4g程度のものが多いです。
沈むスピードがゆっくりなので、水深があまり深くない場所などで使われることが多いです。
また、シンキングタイプより1gほど重いヘビーシンキングミノーというものがありますが、こちらは流れが急なポイントや水深のある淵で釣るときに使われます。
重さがあるため飛距離が出やすくキャストも決まりやすいため、最近はヘビーシンキングミノーが主流となりつつあります。
流れの上流からルアーを投げるダウンストリームキャストをする際も、重みのあるヘビーシンキングミノーは浮き上がりにくく重宝されます。
フローティングミノーとは
フローティングミノーとは、浮力が大きく水面に浮きあがるタイプのミノーです。
春や秋などの活性が高いヤマメを水面付近(トップ)で狙ったり、水深が浅い場所などで使用します。
浮力が大きいのでルアーをアクションさせたときの動きにキレがあり、魚に見切られることも少ないです。
サスペンドミノーとは
サスペンドミノーとは、シンキングミノーとフローティングミノーの中間のようなタイプのミノーです。
リールを巻かない状態では、その位置から沈むこともなく、水面に浮くこともありません。
一定の深さ(レンジ)でミノーを泳がせたいときに使われますが、最近はこのタイプはあまり見なくなりました。
ミノーのボディーによる違い
ノーマルタイプ
渓流ミノーのボディの形状で一番多いのが丸っこい形をしたノーマルタイプです。
スタンダードな形状なので扱いやすく、どのような状況でも使うことができます。
もし始めてミノーを使うのであればこのタイプが良いかもしれません。
フラットサイドミノー
フラットサイドミノーはボディーの側面が平べったいタイプのミノーです。
アクションを加えると平打ちと呼ばれる弱った魚を演出することができ、渓流魚にアピールすることができます。
フラッシングも強めでアピール力が高いのが魅力ですが、天気が良すぎるとアピールが強すぎて逆効果になることもあります。
ジョイントミノー(ジョインテッドミノー)
ジョイントミノーは、ルアーが真ん中あたりで分かれているタイプのミノーです。
アクションをつけなくてもタダ巻きで勝手に動いてくれるので、とてもラクに釣れます。
また、アピール力が高く魚が釣れやすいというのもこのタイプのミノーの良さのひとつです。
渓流釣りにおすすめのフローティングミノー
スミスのフローティングミノーのFセレクト
渓流定番メーカーのスミスが作ったフローティングミノーのFセレクト。
フローティングのなかでもゆっくり浮上するスローフローティングタイプで、一度流れの中に入れてしまえばそのまま流れに乗せて泳がせることができます。
お値段は少し高めですがひとつ持っておくと表層での釣りの幅が広がるのでおすすめです。
歴史のあるフローティングミノー、ラパラF5
昔から使われる歴史のあるフローティングミノーのラパラF5。
サイズは5cm・3gですので渓流や源流で使うのにピッタリのサイズです。
バルサで作られたミノーなので浮力が強く、プリプリと泳ぐおすすめのフローティングミノーです。
渓流釣りにおすすめのシンキングミノー
渓流釣りで人気のシンキングミノーのスピアヘッドリュウキ
渓流ミノーイングの定番ルアー、スピアヘッドリュウキのシンキングタイプです。
タイプやカラーが豊富で、値段もそこまで高くないので初心者にも買いやすいミノーです。
初めはヤマメカラーやアカキン、チャートカラーなどの定番カラーを買っておくのがおすすめです。
個人的にはスピアヘッドリュウキはコスパが良くて好きです(笑)。
渓流ミノーの中でもコスパの良いドクターミノー
ドクターミノーは価格が800円前後と他のミノーと比べても安く、初心者の方にもにもおすすめのミノーです。
値段が安くても普通にヤマメやイワナが釣れるので、初めのうちはこのミノーを使って練習するのが一番いいかもしれません。
特にジョインテッドタイプはタダ巻きするだけでクネクネ動いてくれるので、とてもラクに釣ることができます。
僕も一番初めはこの安いドクターミノーを買って練習してましたが、ロストした時のショックが少なくて良かったですw
歴史のあるミノー・ラパラのカウントダウン
渓流ルアーで古くから使われてきたシンキングミノーのラパラ・カウントダウン。
シンキングミノーではありますが、サイズと比べて重量があるのでほとんどヘビーシンキングミノーに近いです。
サイズが2.5センチから11センチまであるので、ポイントによって使い分けができるのがこのミノーの良さです。
ただ、買ったときについているフックだとバラシが多発しますので、ちゃんとしたフックに交換してから使いましょうw
TIEMCO(ティムコ)のイメル50S
ティムコのシンキングミノーであるイメル50S。
ハンドメイドミノーによくあるような背中が出っ張った形をしており、その見た目の良さから若いトラウトアングラーに人気があります。
ウェイトが4gほどあるので渓流では扱いやすく、まさしくオールラウンドのシンキングミノーだと言えます。
バスデイ もののふ
昨年、バスデイより発売された人気ミノーのもののふ。
ハンドメイドのような美しい見た目に加えて、誰にでも扱いやすいアクションで、発売から間もなくして渓流スタンダードルアーの地位を手に入れました。
サイズも食わせの35mmから定番の50mmまで揃えてあり、場所に合わせて使い分けることができます。
綺麗なルアーで渓流釣りを楽しみたいという人におすすめです。
渓流釣りにおすすめのヘビーシンキングミノー
渓流釣り定番のヘビーシンキングミノー
ヘビーシンキングミノーのおすすめは、定番中の定番といってもいいスミスのDコンタクトです。
このミノーは、渓流ミノーイングをする人なら必ず一度は使ったことがあるくらい、よく使われるミノーです。
ミノーに重さがあるので、流れの速いポイントやダウンストリームキャストでも流れの中から飛び出すことがなく、しっかり泳がせることができます。
重さがあって遠投が利くので広いポイントにも対応することができます。
ダイワのヘビーシンキング、シルバークリークミノー
ダイワのヘビーウェイトシンキングミノーであるシルバークリークミノー。
ドクターミノーと比べると、同じサイズで重さが1gほど重いので深いポイントにマッチしたミノーです。
ドクターミノーは浅いポイントで、シルバークリークミノーを深いポイントで使い分けると多くのポイントに対応できそうです。
イトウクラフトのヘビーシンキング・蝦夷
イトウクラフトのヘビーシンキングミノーの蝦夷1stTYPEⅡ。
このミノーは渓流のルアーではかなり人気があり、一時期は品薄でなかなか買えないということもありました。
渓流ルアーがうまい人が使っていることが多く、これを使っているだけでも一目置かれること間違いなしです。
ヘビーシンキングなので扱いやすいのもこのミノーの良さになります。
フラットサイド定番のDインサイト
こちらはスミスが販売するフラットサイドミノーのDインサイト。
トゥイッチすると連続ヒラ打ちで魚にアピールし、またフラッシングも強いので条件が揃えばどのルアーよりも釣果を上げることができます。
ヒラ打ちミノーを買うのであればこのミノーから使ってみるのがおすすめです。
渓流でおすすめの小型ミノー
次は渓流ミノーイングをするときにおすすめの小型ミノーのDコンパクト。
最近の渓流ではスピアヘッドリュウキ38やこのDコンパクトなど、小型ミノーが人気を呈しています。
ミノーのサイズが小さいので、小さなポイントでもしっかりミノーを泳がせることができ他の人がスルーしたようなポイントも攻めれるのが特徴です。
また、活性が低い時にミノーのサイズをダウンさせることで、魚に口を使わせることができ反応のなかった魚も釣ることができます♪
渓流ジョイントミノーのパームス・ベアトリス
渓流釣りにおすすめのジョイントミノーであるパームス(元アングラーズリパブリック)のベアトリス。
このミノーはジョイントミノーなのでまるで生き物のように泳ぎ、魚も思わずバイトしてしまうアピール力を持っています。
ジョイントミノーは見ているだけでも面白いのでひとつ持っておくと充分楽しめます。
おすすめのミノーのケース
最後に渓流ミノーを入れておくおすすめのケースを紹介します。
このメイホウのケースはサイズが渓流ミノーを仕舞うのにピッタリなのに加え、リバーシブルなのでたくさんのミノーを入れておくことができます。
フックが絡まることもないので、取り出しも非常にスムーズにすることができ快適にミノーイングをすることができます。
これがあるだけでミノーの収納には困らないので、持ってない方はひとつは持っておきましょう♪
まとめ
今回は渓流釣りで使うミノーの説明とおすすめのミノーを紹介しましたが、ミノーは種類がたくさんあってそれぞれ特徴も違うので本当に選ぶのが大変です。
しかし、裏を返せば選択肢が豊富にあるということですので、いろいろ試してみて自分好みのものを探してみてください。
ミノーは扱いに慣れれば使っていて非常に楽しいルアーですので、まだ使ったことがない方はぜひ挑戦してみてください!