渓流ルアー釣りをこれから始めたいという方のなかで、どんなルアーを使えばヤマメ・イワナが釣れるか分からないという方は多いのではないでしょうか。
実際、渓流釣りで使うルアーは似たようなものがたくさんあって選ぶのが大変です。
値段もピンキリで高いものは良いルアーなので釣れそうとか、安いのは釣れそうにないなとかいろいろ考えてしまいます。
そこで今回は、渓流釣りで定番とされているルアーや実際に使ってみて良く釣れたルアーを紹介していきたいと思います!
渓流釣りのルアーの種類
操作性の高いスプーン
スプーンは渓流ルアーの定番で、形も使い方も単純なので初心者にも扱いやすいのが特徴です。
値段も安くバリエーションも豊富なのでルアーを買う楽しみも味わうことができます。
うまく扱うことができればスプーン一枚で浅いところから深いところまで探ることができ、使い方次第では非常に優秀であるのも、このルアーの特徴です。
数釣りに向いているスピナー
次に渓流釣りで使われるスピナーですが、これもかなり昔からある定番のルアーです。
ブレードと呼ばれる金属の板が水流を受けてクルクル回ることで、周りの魚たちにアピールします。
渓流釣りで使うルアーの中では一番アピール力が強く、とりあえずこれさえ投げておけば魚が簡単に釣れます。
近年の主流であるミノー
次に渓流釣りで使われるミノーですが、これは現在の渓流釣りでは主流となっているルアーです。
昔あったミノーと比べると今売ってあるミノーはとても精度が高くなっていて、そのおかげで渓流ルアー釣りでもよく使われるようになりました。
しかし、精度が高くなったぶん値段も高くなり、渓流ルアーの中では一番高価なのもミノーの特徴です。
ミノーは、ロッドの先をチョンチョンと動かして本物の魚のように動かして使うのですが、見た目も動きもリアルなので魚も食いついてきやすいです。
釣れる魚のサイズが大きくなるのもミノーの魅力のひとつです。
渓流釣りのルアーの重さ
渓流釣りで使われるルアーの重さは、おおよそ3g~5gほどです。
釣れる魚のヤマメやアマゴ、イワナなどは大きくても30センチ程ですので、ルアーもこのくらいのものがちょうどいいです。
普通のポイントでは3gほどのルアーを使い、深みがあるポイントや流れの強いポイントでは少し重めの5gほどのルアーを使います。
釣るポイントによってルアーを交換するのが一番いいので、3g~5g程度の重さのルアーを揃えておくのがおすすめです。
渓流釣りのルアーのカラー
金・銀系のカラー
金・銀はルアーの基本的な色で、最低限この2色さえあればヤマメやイワナなどの渓流魚を釣ることができます。
水中でキラキラと光ることでヤマメやイワナにアピールし、反射的に魚に口を使わせます。
晴れた日はフラッシングが強すぎて釣れなくなることもあるため、そういうときは他のカラーを使う必要があります。
レッド系のカラー
赤系のルアーは水中で見えやすいので、渓流魚たちに視覚的にアピールすることができます。
このカラーは、不思議と釣れる魚のサイズが大きくなるので、ここぞという場面で大物を釣るために持っておくと良いかもしれません。
黒系のカラー
黒系のカラーは渓流では定番で、ムシを想定したときに使うカラーになります。
夏場のムシが多くなってくる時期は、魚たちも水面に落ちてくるムシを意識していますので、そういうときに黒系のルアーを使うと効果があります。
ヤマメカラー
ヤマメカラーはヤマメを釣るときに有効な色で、縄張り意識の強いヤマメが自分のテリトリーに敵が入ってきたと勘違いして攻撃することで釣ることができます。
やはり、本物に近いカラーは魚も違和感なく攻撃してくるので釣れやすい感じがあります。
グリーン系のカラー
他にも個人的に釣れると思っているのが緑系の色をしたルアーです。
渓流ルアー初心者だったころ、銀・金・青・緑系の色をローテーションさせながら使っていたのですが、一番反応が良いなと思ったのが緑系の色のルアーでした。
理由はいまいちわからなかったのですが、緑系が釣れやすいということで今でもよく使っています。
季節によるルアーの使い分け
3月頃の特徴
まず、渓流釣り解禁直後の3月は水温が低いのでヤマメ・イワナは流れの緩やかな深みのあるポイントにいることが多いです。
ですので、ルアーを選ぶときは深みのある所を探れるルアーを使うのがおすすめです。
具体的には、5gほどの重みのあるスプーンやヘビーシンキングミノー、底をとりやすいバイブレーションを使うのが有効です。
とりあえずこの時期はどのルアーを使うにしても、底付近を狙ってゆっくりルアーを動かすというのが基本です。
春ごろの特徴
次に気温が暖かくなってくる春ですが、この時期は魚の活性が高くなりルアーへの反応も良くなります。
虫が飛び始めるタイミングでは渓流魚は虫ばかり見るようになり、シルエットが虫に似たスピナーを使うとかなり釣果に期待できます。
魚の活性が上がりすぎるとルアーを見切ってくることも多いですが、スピナーは着水と同時にブレードが回るため、見切られずらいというメリットもあります。
春は釣りがしやすく魚も良く釣れる時期なので、スピナーだけでなくいろいろなルアーを試しながら楽しんでみてください。
春から梅雨に季節が移ると、雨が降ることが多くなり渓流魚の食性が少し変わります。
春に飛んでいたような虫が少なくなるためスピナーへの反応が落ち、逆に小魚に似たミノーへの反応が良くなります。
雨後は釣れる魚のサイズも良くなるので、梅雨に渓流ルアーをするなら良型狙いでミノーを使ってみてください。
夏ごろの特徴
次は梅雨明け後の夏の渓流釣りですが、この時期は水温が上がりすぎてヤマメ・イワナの活性が低くルアーで釣るのが難しいです。
もし、ルアーで釣るのであれば浅くて流れの速い瀬のポイントを狙って釣りましょう。
また、やる気のない魚たちに口を使わせるためにもルアーのサイズを小さくしたりなどの工夫が必要になります。
秋ごろの渓流釣り
最後の禁漁間際の秋の渓流釣りですが、このころのヤマメ・イワナは産卵のため縄張り意識が非常に強く、ルアーへの反応がとても良いです。
どんなルアーを使っても魚が反応してくるので、自分の好きなルアーを使って楽しむのがベストです。
釣れる魚のサイズも大きいのがこの時期の特徴ですので、大物を狙ってルアーフィッシングを楽しみましょう。
渓流釣りにおすすめのスプーン
まずは渓流釣りにおすすめのスプーンから紹介していきたいと思います。
定番スプーンのスミス・ピュア
渓流釣りのスプーンで定番なのがスミスのピュアです。
このスプーンはどんなポイントでも対応できるスタンダードなルアーなので、渓流ルアーに慣れていない方でも扱いやすいのが特徴です。
カラーも豊富でキレイなものが多いので、選ぶ楽しさも兼ね揃えた良いスプーンです。
古くから渓流ルアーで定番のハスルアー
古くから渓流ルアー釣りで使われている定番ルアーのハスルアー。
形がへの字に曲がっていて、流れの強いポイントでも水流をかわしながらヒラヒラと泳ぎます。
このルアーをヤマメ・イワナが付いているポイントに流すことができれば間違いなく反応して食いついてきます。
普通のスプーンに反応しなくなった魚を狙うときは、少し形状の違うハスルアーのようなスプーンをひとつ持っておくと、釣果が上がること間違いなしです。
ハスルアーに似たような感じのスプーンですとスミスのバックアンドフォースも人気です。
渓流ルアー釣りにおすすめのスピナー
次は渓流釣りにおすすめのスピナーを紹介していきます。
釣れすぎ注意のARスピナー
渓流ルアー釣り初心者の方に是非おすすめなのが、釣れすぎ注意のARスピナーです。
渓流ルアーを初めて間もなかったころ、スプーンだけで釣りをしているとなかなか釣れない日が続いたのですが、試しにARスピナーに変えてみたところ、今まで何の反応もなかったのが嘘のように連発したことがありました。
その日以来、ARスピナーにハマってしまいこのスピナーだけで100匹以上はヤマメを釣ってきたと思います。
使い方も簡単で、ただ普通に流れの中に投げてリールを回すだけでヤマメ・イワナが勝手に釣れてくれます。
このARスピナーより釣れるルアーはこの世に存在しないので、渓流ルアー初心者の方は必ずひとつは持っておきましょう。
基本的には3gを使って、雨の後などの流れが急なところでは少し重めの6gを用意しておくと安心です。
オールドスピナーのブレットン
渓流釣りで古くから使われるオールドスピナーのブレットン。
このスピナーはかなり昔から販売されていますが、人気があるので今でも作られているという名作スピナーです。
2個入りでの販売で他のスピナーと値段がほとんど変わらないことから、実質半分の値段で買えるということでありコスパが良いのもこのスピナーの良さです。
古いルアーを使って魚を釣ってみたいという方におすすめのルアーになっています。
渓流釣りにおすすめのミノー
次は渓流釣りにおすすめのミノーを紹介していきます。
渓流ルアー定番のDコンタクト
渓流ルアー釣りといえば、ミノーを使った渓流ミノーイングが現在の主流です。
そんな渓流ミノーのなかでも定番なのがスミスのDコンタクトです。
見た目が本物の魚にそっくりで、ルアーの動かし方次第では生きた魚のように泳がせることができるので、ヤマメ・イワナも本物の餌が来たと思い食いついてきます。
ヘビーシンキングミノーなので適度な重みがあり、深いポイントでも底についている魚を誘いだすことができます。
ミノーを使った渓流ルアー釣りをしてみたい方は、このDコンタクトをいくつか買っておくことをおすすめします。
カラーはヤマメカラーや赤金、黒金などの定番を持っておくと良いでしょう。
数釣り用ミノーのDコンパクト
こちらも同じくスミスが販売するミノーのDコンパクト。
名前の通りコンパクトなサイズ感が特徴のミノーで、Dコンタクトと比べると食わせ能力が高いです。
ウェイトが少し軽いため飛距離は落ちるものの小場所にはめっぽう強く、ここぞというポイントでは信頼感抜群です。
とにかくミノーで釣果を上げたいならDコンパクトは必須です。
渓流人気ルアーのメテオーラ
ジャクソンから出ているメテオーラは、渓流で人気がありすぎて入手困難だったルアーですが、ここ最近ようやく在庫が復活してきて手に入りやすくなりました。
人気の理由はルアー自体の実釣性能の高さで、ここ最近出たルアーの中では実力はトップクラスです。
渓流初心者でもこのルアーを使えば安定して釣果を上げれる可能性が高く、ひとつ持っておいて損はありません。
地域によっては未だに釣具屋でも品切れ状態なので、ネットで買うのが手に入れやすくおすすめです。
渓流でおすすめのジョイントミノー
渓流釣りにおすすめのジョイントミノーであるパームス(元アングラーズリパブリック)のベアトリス。
このミノーはジョイントミノーなので水中でくねくね泳いでくれて、まるで生きているかのような泳ぎをします。
ジョイントミノーを使ったことがない方におすすめのルアーになっています。
実力派ルアーのボトムノックスイマー
渓流ルアー初心者の方におすすめの可愛い見た目をしたルアーのボトムノックスイマー。
見た目が可愛いのでほんとに釣れるのかと疑問に思う方もいるかもしれませんが、このルアーは渓流ルアーの中でもかなりの実力派です。
ボトムノックスイマーという名前の通り、ボトムをチョンチョンと動きながら泳ぐのでボトムにいる魚に効果バツグンです。
ボトム(底)を泳ぐときにはお尻側が少し浮いた状態で泳ぐので、根掛かりもほとんどしません。
タダ巻きをすれば小刻みに揺れるバイブレーションのような効果があり、ボトム以外にいる魚へのアピール力も高いです。
これを持っておけばボトムにいる魚を攻略することができるので、初心者の方はひとつ持っておくことをおすすめします。
ミノーとスピナーを組み合わせたAR-HDミノー
このAR-HDミノーは、ミノーとスピナーが組み合わさった珍しいルアーです。
ルアーの先端にブレードが付いているので、普通のミノーと比べると魚へのアピール力が強いのが特徴です。
普通に使うとスピナーのように表層付近を探ることができますが、深みのあるポイントではミノーの部分がオモリとなるので沈みやすく底の方も探ることができます。
ミノーを使っても反応が薄い時などに、このAR-HDミノーに変えると反応が良くなることがあるのでひとつ持っていると良いかもしれません。
渓流釣りにおすすめの虫ルアー
渓流釣りにおすすめの虫ルアーであるジャクソンのくろかわ虫。
このルアーはムシの多い夏あたりに活躍してくれるルアーで、てきとうに流れに流しておくだけで魚が勝手につれてくれます。
また、活性が高い時は着水と同時に魚が食いついてくるのが見えるのでとても面白いです。
わざわざアクションをつけなくても釣れるので、初心者の方にもおすすめのルアーになっています。
渓流ルアー釣りにはスナップは必須
最後に渓流ルアー釣りをするときに必須のスナップを紹介します。
スナップはワンタッチでルアーの取り外しができる小道具で、ルアー交換のときにラインを結びなおす必要がなくとてもラクです。
僕が渓流ルアー初心者だったころは、このスナップの存在を知らずにイチイチ糸を結びなおしていたのですがとても面倒でしたw
ですので、渓流ルアーをこれから始める方はスナップは買っておきましょう。
まとめ
今回は渓流ルアー初心者の方におすすめのルアーをまとめてみましたが、どんなルアーが必要か分からない方は、紹介したルアーをひとつずつ揃えておけば大丈夫です。
ルアーと言っても種類はたくさんあり値段もピンキリなので、見た目で選んだりコスパで選んだりと自分の好きなルアーを使うのが一番釣りを楽しめる方法ではないかと思います。
渓流ルアー釣りは餌釣りとは違いスタイリッシュに釣りを楽しむことができるので、まだルアーを使ったことがない方や若い方はぜひ渓流ルアー釣りにチャレンジしてみてください!