渓流釣りを始めてから現在まで、釣りに行くときに肌身離さず持っているルアーがあります。
それは、SMITH(スミス)社が作った最強ルアーのARスピナーです。
このスピナーは渓流釣りでボウズが続いていたときに、スランプを抜け出すきっかけになったルアーでした。
そのときは、スプーンやミノーを使っていればヤマメやイワナは簡単に釣れると思い込んでいたのでスピナーはあまり使っていなかったのですが、いざ使ってみるとその強力さを思い知らされました。
スプーンやミノーでは反応しなかったヤマメがARスピナーと使った途端、嘘のようにバイトしてくるのです。
その日以降はARスピナーに惚れこんでしまい、馬鹿の一つ覚えのようにARスピナーを使いまくりました。
ARスピナーで釣ったヤマメの数も軽く300は超えていると思います。
そこで今回は、渓流最強ルアーのARスピナーを使ってみて感じたメリットやデメリット、感想をまとめてみたいと思います!
ブレードの振動でヤマメ・イワナにアピール
渓流で使われるスピナーは、ブレードと呼ばれる楕円形をした金属の部分がクルクルと回転することによってヤマメ・イワナにアピールします。
そのスピナーのなかでもARスピナーは特に回転がスムーズで、水の中で振動しているのがロッドを伝ってこちら側に伝わってくるほどです。
たぶん水の中を泳いでいる魚たちにはARスピナーの低い振動の音はそうとう不快に聞こえているのではないかと考えています。
人間でいうなら蚊が耳元を飛んでいるときに聞こえるブーンという低い気持ち悪い音みたいに。
当然、そんな変な音が聞こえるならヤマメやイワナはその音の発信源を無視するわけにはいきません。
そして攻撃したらフックが付いていて釣られてしまった。という感じです。
こういうことを考えていると、私たちの周りを飛んでいる蚊にフックが付いてなくてよかったと心から思ってしまいますw
ARスピナーはタダ巻きで釣れる
ARスピナーはアクションを付けずに、タダ巻きするだけでヤマメ・イワナを釣ることができます。
渓流ルアーのなかでも一番簡単に魚を釣ることができるのもARスピナーの良いところです。
渓流でルアーを使ったことが無い方は感覚的に分かりずらいかもしれませんが、本当に流れの中にARスピナーを投げてリールを回すだけでヤマメ・イワナが簡単に釣れてしまいます。
こっちからルアーを動かさなくても、ヤマメ・イワナが勝手にARスピナーに近づいてきてフックにかかってくれるので見ていてとても面白いです。
これは経験してみたほうが分かりやすいと思うので、渓流ルアーをやったことがない方は是非一度チャレンジしてみてください。
ARスピナーの着水と同時にヤマメ・イワナがバイト
渓流釣りで使うスピナーは、水中を泳ぐ水生昆虫をマネして作られたものです。
ですので、水中にいるヤマメ・イワナはスピナーをムシと勘違いしてバイトしていることになります。
暖かくなってムシが飛び始める5月頃からは、ヤマメ・イワナは水面に着水したARスピナーをムシが落ちてきたと思い、一瞬で飛びついてきます。
実際にARスピナーを使っていると、キャストしてリールを回し始めようとしたときには魚がかかっていたということが何回かありました。
特にヤマメの場合は、ARスピナーを投げたときに着水するよりも早くスピナーの存在に気づいて、落下地点まで先回りして待っていることがあります。
そういう時に、ARスピナーは着水したと同時にブレードが回り始めるので本物のムシのような演出ができ、ヤマメを騙すことができるのだと思います。
似たような状況でスプーンを使ってみても、着水したと同時にヤマメにルアーだと見抜かれ釣れないことが多かったです。
ARスピナーはカラーと重さが豊富でおすすめ
ARスピナーは重さやカラーのラインナップが多いので、川の状況やポイントに合わせて使い分けることができます。
基本的には3.5gのスピナーを使っているのですが、堰堤などの深いポイントでは6gのものを使って深いところを探ったりすることがあります。
特に活性が低い時期は、深いところにヤマメやイワナが潜んでいることが多いのでそういう時には非常に役立ちます。
また雨で増水しているときなども、6gのスピナーを使って流れに負けないように泳がせます。
にごっているとヤマメやイワナからもルアーは見えにくいのでスピナーの振動を使って魚にアピールするのが効果的です。
カラーについては、基本はシルバー(銀)とゴールド(金)を使います。
この2色さえあれば大抵の渓流は攻略できると思います。
しかし、この2色は天気が良い日の昼間は水中で見づらいので、別のカラーも用意しておくのをおすすめします。
特に見えやすい赤系の色と緑系の色が混じっているものを一緒に揃えておくと、ほとんどの状況には対応できると思います。
水中でどこにルアーがあるか分からないということは、魚からみてもルアーが見えにくいということなので、やはりルアーは自分の見えやすい色を使うのがベストだと思います。
あとカラーによって釣れる魚に変化があるかどうかですが、銀系の色は、小さいものから大きいものまでいろんなサイズの魚が釣れます。
銀系の中でもウェイトの部分が黄色のものが一番反応が良かったです。
金系のカラーは、夕方の少し暗くなってきたあたりの時間になると反応が良くなる感じがありました。
夕方は暗くて水中のルアーも見えにくくなるので、少しでも明るい色の入ったものを使うのが良さそうです。
赤系のカラーが入ったスピナーは、釣れるヤマメのサイズが平均的に大きいような気がします。
赤系のスピナーで小さなヤマメが釣れた記憶はほとんどなく、釣れる魚の平均サイズは銀系スピナーよりプラス5cmくらい大きかったです。
黒系のスピナーも普通にヤマメが釣れます。
ただ、使いどころが難しくどういうときに使えば効果的なのかはイマイチわかりませんでした。
初めて釣りに行く渓流にはARスピナーが必須
渓流釣りで初めての川に行くときは、必ずARスピナーを持っていきます。
そして、その川でARスピナーを使って釣ってみて、ヤマメ・イワナがいる川なのかどうかを確認します。
渓流ルアー釣りの経験が浅い方には難しいかもしれませんが、ルアーを投げて魚が追ってくるときのスピードや色で魚の種類を見分けることができます。
それでヤマメ・イワナの姿が確認出来たらルアーチェンジをして他のルアーを使って釣りをしたりします。
まさにARスピナーは渓流ルアー釣りの中でのパイロットルアー的存在です。
もし、ARスピナーを使ってヤマメやイワナが釣れなかったときは、他のルアーを使っても釣れる確率は低いので、この川にはヤマメやイワナはいなかったと言って諦めることにしてますw
それくらい渓流釣りにおいてARスピナーには信頼を寄せているということです。
ARスピナーは小さなヤマメ・イワナがたくさん釣れる
これはARスピナーを使っていて唯一感じたデメリットなのですが、アピール力が強すぎるあまり小さなヤマメ・イワナまで引き付けてしまいます。
小さいものですと小指くらいのサイズのものも釣れることがあります。
そのような小さな魚からしたら、いくらトレブルフックが小さいからと言ってもダメージは大きく、なかには動かなくなってしまう魚もいます。
ですので、もし小さなサイズの魚ばかり釣れてしまうのであればARスピナーを使うのを控えるか、フックをシングルフックにすることをおすすめします。
まとめ
今回は渓流釣りの最強ルアーのARスピナーについてまとめてみましたが、このルアーは本当に使いやすくて良く釣れるので初心者の方はぜひ使ってみてください。
渓流釣りは最初の一匹を釣るまでが大変なところはありますが、コツさえわかれば簡単に釣れるようになって面白いので、とりあえずこのルアーを使って感覚をつかみましょう。
ARスピナーを使ってある程度ヤマメ・イワナが釣れるようになったら他のルアーでも挑戦してみると楽しみが増えて良いかもしれませんね!